肯定的に生きてみよう ~若林正恭著『ナナメの夕暮れ』読了!~
にかどくです。
今回は『ナナメの夕暮れ』を読了しましたので、こちらの感想を書いていきます。
著者紹介
本作の著者はお笑い芸人でありながら、MCに引っ張りだこのオードリーの若林正恭さんです。
1978年9月20日、東京生まれ。春日俊彰とお笑いコンビ・ナイスミドルを結成。その後 、オードリーと改名する。ツッコミ担当。
バラエティを中心に、テレビ、ラジオなど活躍の場を広げる。はじめてのエッセイ集『社会人大学人見知り学部 卒業見込』がベストセラーに。
2018年、キューバへの紀行エッセイ集『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』で斎藤茂太賞を受賞。
若林正恭著『ナナメの夕暮れ』
(2018年/文藝春秋/著者紹介より)
概要
オードリー若林、待望の新エッセイ集!
『完全版 社会人大学人見知り学部 卒業見込』から3年。
雑誌「ダ・ヴィンチ」での連載に、大幅に書き下ろしエッセイを加えた、「自分探し」完結編!ゴルフに興じるおっさんなどクソだと決めつけていた。
恥ずかしくてスタバで「グランデ」が頼めない。
そんな自意識に振り回されて「生きてて全然楽しめない地獄」にいた若林だが、四十を手前にして変化が訪れる――。ゴルフが楽しくなり、気の合う異性と出会い、あまり悩まなくなる。
だがそれは、モチベーションの低下にもつながっていて……「おじさん」になった若林が、自分と、社会と向き合い、辿り着いた先は。
キューバへの旅行エッセイ『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』では第三回斎藤茂太賞を受賞。
「生き辛い」と感じている全ての人に送ります。
(最終閲覧日:2020/07/24)
感想
僕も極度の人見知りなので、前々作の『完全版 社会人大学人見知り学部 卒業見込』に引き続き本作でも共感できる部分が多かったです。
僕も若林さんのように自意識過剰な面があります。
こういうことをしたら他の人は自分をどんな目で見てくるのだろうか。
そんなことを仕事でもプライベートでもついつい考えてしまいます。
心の中で他人を馬鹿にしてはいませんが、根がネガティブなので気にせずにはいられないのです。
そんな僕でも人並みの生活はできていますが、この自意識過剰に嵌ってしまうとかなり危険だなと本作を読んで思いました。
というのも、自意識過剰とは他人のジャッジの目線を気にかけるということだと若林さんは述べています。これをしてしまうと生きること自体が楽しくなくなるだけでなく、自分を何とか肯定しようとして他人や物事の価値下げを加速させることになってしまうと言うのです。
他人を蔑むことでしか自分の価値を保てないというのは、本当に哀しい生き方だと思います。
じゃあ、こういう生き方をしないためにはどうすれば良いのか。
若林さんは答えを持っていました。
自分が好きだと思えることを見つける、ということです。
他人のジャッジを気にしすぎるあまり、自分が好きだと思えることを見逃しているからこそ、他人を蔑むようになってしまうし、認めることができなくなってしまうのだと僕も思います。
でも自分の好きなことを見つけることで生きることが少しでも楽になりますし、他人の好きなことを肯定できるような人間になれると思います。
そして、ネガティブな人間が生き抜いていくためには、好きなことに没頭することが大切だということも若林さんは述べています。
好きなことに没頭することで他人のジャッジは思考の外に放り投げられるわけですから、好きなことに没頭することは大切なことだと思います。
それにストレスの解消にも繋がるので、自分自身に余裕が生まれます。
自分自身に余裕ができると他人を肯定できるようになります。
これが連鎖していけば、誰しもが他人の目線を気にせずに生きていくことができると思います。
理想論かもしれませんが、理想に近づけるよう努力していきます。
物事を肯定的に見る人が溌溂と生きているのかの答えも本作では明かされていますが、それは「他人から肯定的に見られているだろう」というイメージを持っているからだそうです。
何でも肯定的に見られるわけですから、そういう思い込みを持っていても何ら不思議ではありません。
自分の人生を楽しいと思って生きていくか。それとも辛いと思って生きていくか。
結局のところはどう思い込むかによって変わってくるということが本作でよくわかりました。
最後に
今回は若林正恭さんの『ナナメの夕暮れ』の感想記事でしたが、いかがだったでしょうか。
人見知りの方には本作も共感できる部分が多々あると思います。
特に自意識過剰という癖を持っている方には読んで欲しい一冊です。
感想でも書きましたが、楽に生きるにはどうすれば良いのか参考になると思います。
(実践するか、それとも理想論だと片づけてしまうのかは個人の自由です。)
そして、実は若林さんの本を今年3冊も読んでいました。
オードリーの漫才をYouTubeで観てハマったのがきっかけで、若林さんの本を読むようになりました。
(ちなみに僕が最初に観たのが、こちらです☟)
【オードリーのオールナイトニッポン10周年全国ツアー in 日本武道館】オードリー漫才
そして何だかんだでオールナイトニッポンもリアルタイムではありませんが、聴くようになりました。
いつかは投稿してみたいですが、新参者にはなかなかハードルが高そうです。
以前に『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』の感想記事を書いていますので、こちらのリンクを貼っておきます。
こちらの作品は本作でも少しだけ触れられているキューバ旅行で体験したこと、考えたことが綴られています。
若林さんがキューバ旅行で何を体験したのかを知りたいという方は、こちらの作品も読んでみてはいかがでしょうか。
『完全版 社会人大学人見知り学部 卒業見込』は再読了という形でいずれ記事を書きたいと思います。
前回の記事では日向坂46の書籍。
そして、今回の記事ではオードリーの若林さんの書籍。
気付いた方、鋭いです。
実は、テレビ東京で放送中の『日向坂で会いましょう』(通称:ひなあい)の出演者順で記事をアップしていたのです。
(こちらが前回の記事です☟)
オードリーさんと日向坂46のやり取りが面白いので、『日向坂で会いましょう』もチェックしてみてはいかがでしょうか。
以上、若林正恭さんの『ナナメの夕暮れ』の感想記事でした。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!