にかどくログ

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あなたは脳に悪いことをしていませんか? ~林成之著『脳に悪い7つの習慣』読了!~

にかどくです。

 

今回は『脳に悪い7つの習慣』を読了したので、こちらの感想を書いていきます。

 

脳に悪い7つの習慣 (幻冬舎新書 は 5-1)

 

 

著者紹介

本書の著者は日本大学総合科学研究科教授の林成之さんです。

1939年富山県生まれ。

日本大学医学部、同大学院医学研究科博士課程修了後、マイアミ大学医学部脳神経外科、同大学救急救命センターに留学。 

93年、日本大学医学部附属板橋病院救急救命センター部長に就任する。

日本大学医学部教授、マイアミ大学脳神経外科生涯臨床教授を経て、2006年、日本大学大学院総合科学研究科教授。

04年第1回国際脳低温学会会長。

08年、北京オリンピックの競泳日本代表チームに招かれ、「勝つための脳」=勝負脳の奥義について選手たちに講義を行い、結果に大きく貢献する。

著書に『〈勝負脳〉の鍛え方』(講談社現代新社)、『ビジネス〈勝負脳〉』(KKベストセラーズ)、『望みをかなえる脳』(サンマーク出版)、『思考の解体新書』(産経新聞出版)など多数。

 

林成之著『脳に悪い7つの習慣

(2009年/幻冬舎/著者略歴より)

 

概要

脳は気持ちや生活習慣で、その働きがよくも悪くもなる。

この事実を知らないばかりに、脳力を後退させるのはもったいない。

脳に悪い習慣とは、①「興味がない」と物事を避けることが多い、②「嫌だ」「疲れた」とグチを言う、③言われたことをコツコツやる、④常に効率を考えている、⑤やりたくないのに、我慢して勉強する、⑥スポーツや絵などの趣味がない、⑦めったに人をほめない、の7つ。

これらをやめるだけで頭の働きが倍増する理由を、脳のしくみからわかりやすく解説。

 

林成之著『脳に悪い7つの習慣

(2009年/幻冬舎/裏表紙より)

 

感想

概要にも記載した通り、脳に悪い習慣は以下の7つです。

①「興味がない」と物事を避けることが多い

②「嫌だ」「疲れた」とグチを言う

③言われたことをコツコツやる

④常に効率を考えている

⑤やりたくないのに、我慢して勉強する

⑥スポーツや絵などの趣味がない

⑦めったに人をほめない

 

そもそも脳神経細胞が求めていることは「生きたい」「知りたい」「仲間になりたい」ということだそうで、脳の力を発揮するためにはこの本能に磨きをかけていく必要があるそうです。

 

①の興味がないと物事を避けることが多いと、本能の一つである「知りたい」に逆行することになります。

何に対しても興味がないと考えて物事を避けてしまうと、脳の考える仕組みが機能しなくなるだけでなく脳の神経伝達路も衰えてしまうのです。

皆さんは、興味がないと言って避けていることはありませんか?

あまりに多いと脳の機能が落ちてしまうようなので、なるべく面倒くさがらずに興味を持つようにしましょう。

僕もどちらかというと面倒くさがりなので、興味がないことはとことん避けてきましたが、脳にとっては悪いことをしてしまっていたようです。

 

②の「嫌だ」「疲れた」とグチを言うことがどうして脳に悪いのかも納得できました。

脳は情報を入れる際に感情のレッテルを貼るそうなので、ネガティブなことを考えてしまうと良くないようです。

たとえば、苦手な教科の勉強。テストで良い点を取ると意気込み勉強してもなかなか思うような点数が取れなかったという経験は皆さんもあると思います。

理由は簡単で、その教科の情報に「苦手」というレッテルを貼ってしまっているからです。そのレッテルを貼った時点で脳が積極的に機能しなくなるので、いくら勉強したところで重要なことが覚えられなかったり、解法が身に付かなかったりするようです。

確かにその通りだなと思いました。苦手な教科ほど、勉強時間が長くて、その割には全然良い点数が取れなかったのは、脳が諦めていたのかもしれません。

では、どうすれば良いかというと前向きな感情を貼り付けてしまえば良いということです。

言葉にするのは簡単ですが、これはなかなか難しいことだと思います。

でも、大切なのはチャレンジすることだそうで、チャレンジすることで脳が鍛えられるそうです。

また、脳は否定的な言葉に敏感に反応するようなので、仕事や勉強の前に「嫌だ」とか「疲れた」というよう言葉を言ったり思ったりすると、マイナスのレッテルを貼りつけてしまい脳のパフォーマンスを落としてしまうようです。

僕も仕事で「嫌だ」と思ったことは何度もあるので、今後は気を付けないといけないなと思いました。

 

社会に出ると求められるのはいかに物事を効率良くこなすかだと思いますが、これも脳には良くないそうです。

会社では業務を効率的にこなせるようにするために、マニュアルが用意されていると思います。

マニュアルはサービスや品質を一定に保つためには必要だとは思います。

しかしマニュアルがあるということは裏を返せば、個々人に考える余地を与えないことです。

個々人に考える余地を与えないということは、考える力を著しく低下させるということになります。

結果をすぐに求めがちな社会になっていますが、大切なのはその結果を得るためにどのようなことをしたのかだと思います。

どういうことをしたから結果に繋がったとか、どういうことをしたから失敗したのかを時間をかけて分析しなければ確かに思考力は落ちてしまいますし、過ちを繰り返してしまう可能性だってあります。

マニュアルはサービスを一定に保つためには必要ですが、僕たちの脳に悪影響を及ぼすということを忘れてはいけません。

 

本書を読むと人間がいかに脳に悪いことを無意識に行っているのかを痛感させられます。脳のパフォーマンスを向上させるにはどのような意識を持っていれば良いのかを提示しています。

今回は一部を紹介しつつ感想を書いていきましたが、もっと知りたいという方は本書を手に取ってみてはいかがでしょうか。

きっとあなたの脳のパフォーマンスを上げるヒントが書かれている筈です!

 

最後に

今回は林成之さんの『脳に悪い7つの習慣』の感想記事でしたが、いかがだったでしょうか。

本書はどうして脳に悪いのかを脳の仕組みを解説しつつ明かしているので、理解しやすいです。

どうして物事の覚えが悪いのか、どうして部下が育たないのかといった問題も本書では解決できると思います。

 

以上、林成之さんの『脳に悪い7つの習慣』の感想記事でした。

最後までご覧いただきありがとうございました。

 

脳に悪い7つの習慣 (幻冬舎新書 は 5-1)

脳に悪い7つの習慣 (幻冬舎新書 は 5-1)

  • 作者:林 成之
  • 発売日: 2009/09/30
  • メディア: 新書
 

 

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