にかどくログ

読書中毒のサラリーマン。木・金曜日のどちらかに記事を投稿していきます。

【広瀬未衣/それは桜のような恋だった】読了!

今回は『それは桜のような恋だった』という小説を読了したので、

こちらの感想を書いていきたいと思います!

いまの季節にピッタリの小説です。

 

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本作の著者は、広瀬未衣さんという方です。

『青い月の夜、もう一度彼女に恋をする』(双葉社)、

『君に出会えた4%の奇跡』(双葉社)、

『時間屋 想いをつなぐ祇園の時計師』(双葉社)

という作品も書いておられます。

 

ジャンルは本作を含めて、

すべて恋愛ファンタジーです。

 

ちなみに、上記の3作品を僕はすべて読んでいます。

本作も2回目の読了になります。

前々回の小説も実は再読したもので、

最近になって自分の中で再読ブームが来ているみたいです。

 

 

 

 

 

この作品の登場人物は以下の通りです。

(自分で登場人物を整理してみました。)

 

市井隆哉・・・教育学部に籍を置く20歳の大学生。

       ある理由から、桜の咲く春が嫌い。

佐倉雪 ・・・市井隆哉が京都で出会う、

       写真撮影が好きな可愛らしい狸顔の25歳の女性。

村山良樹・・・市井隆哉の親友。元サッカー部。

千恵子 ・・・市井隆哉の叔母。

       京都で和菓子屋『菊屋』を隆哉の叔父と経営している。

叔父  ・・・市井隆哉の叔父。

       京都で和菓子屋『菊屋』を経営している和菓子職人。

芹沢彩香・・・市井隆哉の友達。

       市井隆哉に好意を寄せている。

 

 

 

 

 

ここから本題に入っていきます。

 

本作を読んで、

他人の痛みを自分の痛みのように感じて寄り添う人間は、

とても魅力的だなと思いました。

 

本作の主人公である市井隆哉は、

春になると物を消せるという能力を発揮してしまいます。

 

その能力のせいで、春になると人を寄せ付けないオーラを放ってしまうのですが、

それを解決に導いたのが、京都で出会う佐倉雪という女性です。

 

彼女の前でも、隆哉は物を消す能力を無意識に発揮してしまうのですが、

彼女はそれを恐れたりすること無く、隆哉を受け入れました。

それ以来隆哉と雪の中は急激に良くなり、

カップルにまでなるのですが、

実は彼女には大きな秘密があることを隆哉は知ってしまうんです!

(これにより、隆哉の能力の真相も明らかになります。)

 

隆哉は非常にショックを受けますが、

あることに気が付くんです。

他人と違うことに恐怖を覚えて、他人を避けて生きるという痛みを

理解できるのは自分だけなのではないか、と……。

 

それからは、隆哉にとって雪という存在は

今まで以上に大切な存在となります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その先の展開は、ネタバレになりそうなので書きませんが、

隆哉と雪の包容力に魅了されました。

 

隆哉のように、

物を消せてしまう人物が現実にいたとしたら、

現実の世界でも人々は隆哉を受け入れないでしょう。

自分に害を与えてくるのではないか。

そう思う人は少なからずいると思います。

 

でも、雪のように

相手の痛みを理解して寄り添える人間が多くいれば、

世界は優しくなっていけるのではないかと思いました。

 

隆哉も、雪の秘密を知った後に、

拒絶する側に一瞬足を踏み入れてしまいそうになりますが、

雪の優しさに触れたからこそ、

世界を敵に回しても、自分だけは雪の理解者になって寄り添う。

そういう思いに転換できたのではないかなと思いました。

 

 

本作は、

人の優しさに触れることのできる一冊だと思いました!

 

 

 

以上、広瀬未衣さんの『それは桜のような恋だった』の感想でした。

 

本作を読む際は、

桜餅を片手に読んでみてはいかがでしょうか?

 

それは桜のような恋だった (双葉文庫)

それは桜のような恋だった (双葉文庫)

  • 作者:広瀬 未衣
  • 発売日: 2018/03/15
  • メディア: 文庫