にかどくログ

読書中毒のサラリーマン。木・金曜日のどちらかに記事を投稿していきます。

【真下みこと/#柚莉愛とかくれんぼ】読了!

みなさん、こんにちは!

にかどくです。

 

今回は『#柚莉愛とかくれんぼ』という

ミステリー小説を読み終えたので、

こちらの感想を書いていきたいと

思います!

 

#柚莉愛とかくれんぼ

 

今回はこの構成で展開していきます。

 

著者紹介

本作の著者は真下みことさんです。

本作でメフィスト賞という

講談社の公募文学新人賞を

受賞しデビューに至っています。

詳細は以下の通りです。

1997年埼玉県生まれ。早稲田大学在学中。

2019年『#柚莉愛とかくれんぼ』(本書)で

第61回メフィスト賞を受賞し、2020年デビュー。

 

『#柚莉愛とかくれんぼ』

(真下みこと)(2020年・講談社・著者紹介より)

 

本作の概要

アイドルグループ「となりの☆SiSTERs」のメンバーである

青山柚莉愛が動画配信中に吐血して倒れた

これを心配したファンはパニック。

しかし、翌日には柚莉愛がCDのプロモーションのための

ドッキリだと公表したものの、ファンは大激怒。

ファンはSNSで暴走を始める……。

 

登場人物

青山柚莉愛

アイドルグループ「となりの☆SiSTERs」のセンター。

如月由香に追いつけるよう、

頑張ってメジャーデビューを目指す。

 

江藤久美

アイドルグループ「となりの☆SiSTERs」のリーダー的存在。

 

南木萌

アイドルグループ「となりの☆SiSTERs」の妹的存在。

 

如月由香

国民的アイドルで「ソロアイドルの最終形態」と言われている。

 

田島

アイドルグループ「となりの☆SiSTERs」のマネージャー。

「となりの☆SiSTERs」のマネージャーになる前は

如月由香をヒットに導いている。

 

感想

SNSや暴走したファンの恐ろしさというものが

滲み出ています。

 

青山柚莉愛が吐血して倒れた直後に

意味深なフレーズが出たことで、

ファンは青山柚莉愛の身に危険が

迫っているのではないかと

感じて、SNSで情報共有を行っています。

これは「好きなアイドルを窮地から救いたい」

という純粋な理由で行われたことだと思います。

 

しかし、翌日には彼女自身から

ドッキリであったことを告げられると、

ファンたちは前回とは真逆のことをしました。

それはSNSによる彼女のバッシングです。

 

では、ファンがどうして掌を返すような

ことをしているのかというと、

本作で語られている通り、

アイドルを自分のものだと勘違いしている人が

いるからです。

握手会やSNSの交流によって、

ファンはアイドルに対して感じたことを

率直に伝えられるようになりました。

そしてアイドルはファンが自分のことをどう見ているのかを

考え、活動に反映しやすくなりました

 

ただ、その分、

ファンがアイドルをプロデュースしやすくなった

とも言えると思います。

だから、自分の思い通りにアイドルが動いてくれないと

腹が立つのでしょう。

 

本作では、ドッキリだったことを

ファンに明かしていますが、

ファンの怒りは収まっていません。

ファンが一番知りたいことを

アイドルが明かさなかったからでしょう。

ここでも「自分の思い通りに動いてくれない」が

当てはまるのだと思います。

 

ファンが疑問に思っていたことを解消して、

且つ、誠心誠意の謝罪をしていれば、

少しは事態が収まったのではないかと思います。

(一番いけないのは、

ドッキリ企画の実行をアイドルに指示した事務所ですが。)

 

そしてSNSの恐ろしさ。

嘘の情報でもあらゆる人に共有されてしまい、

それを元に個を叩くことがいとも容易く

できてしまうという恐ろしさを実感しました。

 

SNSは情報共有が容易くできるという

メリットがありますが、

それは時としてデメリットにもなります

だから、僕たちはその両面を理解したうえで、

SNSを利用するべきだと改めて思いました。

そして情報を受け取る側は、

得られた情報を鵜呑みにするのではなく、

きちんと精査したうえで

得られた情報に対するリアクションをするべきだと

思いました。

  

本作の最後には思わぬ展開が待っています。

なぜなら、ミスリードをさせられてしまうからです。

柚莉愛の炎上を演出したTOKUMEIの正体が

意外な人物だったので驚きました。

 

結末は「読者の皆様のご想像にお任せします」感があるので、

好き嫌いが分かれそうな気がしますが、

個人的にはこういう展開の方が

恐ろしさを実感できるので好きです。

最後に

みなさん、いかがだったでしょうか。

本作では、アイドルが炎上する仕組みや、

ファン心理というのを知ることができます。

 

文章も読みやすく、

普段本を読まない人でものめり込める作品だと

思います。

 

プロモーションサイトがあるのですが、

まとめサイトのような作りをしているおり、

手が込んでいて面白いです。

興味を持たれた方は、プロモーションサイトを

ご覧になってみてはいかがでしょうか。

 

以上、真下みことさんの

『#柚莉愛とかくれんぼ』の感想記事でした。 

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

#柚莉愛とかくれんぼ

#柚莉愛とかくれんぼ

  • 作者:真下 みこと
  • 発売日: 2020/02/12
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)