地球外生命体は存在するか? ~長沼毅・井田茂著『地球外生命 われわれは孤独か』読了~
にかどくです。
今回は『地球外生命 われわれは孤独か』を読了したので、こちらの感想を書いていきます。
著者紹介
本書の著者は、長沼毅さんと井田茂さんです。
長沼 毅
1961年生まれ、筑波大学大学院生物科学研究科博士課程修了
現在-広島大学大学院生物圏科学研究科准教授
専攻-微生物生態学、極限生物学
井田 茂
1960年生まれ、東京大学大学院理学系地球物理学専攻修了
現在-東京工業大学地球生命研究所教授
専攻-惑星系形成論
著書-『異形の惑星 系外惑星形成理論から』(NHKブックス)、
『スーパーアース』(PHPサイエンス・ワールド新書)など
長沼毅・井田茂著『地球外生命 われわれは孤独か』
(2014年/岩波書店/著者紹介より)
長沼さんはテレビ出演の際『科学界のインディ・ジョーンズ』と呼ばれている方です。
『森田一義アワー 笑っていいとも!』 で長沼さんを初めて見たとき、行動力がずば抜けているなと思ったのを覚えています。
それにしても、『いいとも!』は懐かしいですね。
いまの小学生はこの番組のことは知らないでしょうね(笑)
概要
銀河系の多くの星のばわりで惑星系が見つかっている。
地球に似た惑星は、ごくふつうの存在らしい。
それでは、この宇宙にはわれわれ以外にも生命が存在するのだろうか?
地球生命の仕組みとその限界をもとに、太陽系天体や他の惑星系に生命が誕生する可能性を考えてみよう。
生命科学と惑星科学を総動員し、未来の科学を描く。
長沼毅・井田茂著『地球外生命 われわれは孤独か』
(2014年/岩波書店/カバー袖より)
感想
本書では専門的な知識が多く、理系に苦手意識があるとすんなり内容が理解できないような気がしました。ちなみに僕も理系に苦手意識があるため、全部を理解するのは不可能でした。
(複数回読んで理解できるかどうか怪しいです。)
しかし、地球外生命体の存在を考えるためには地球上に住む生物がどのように生まれて、どのような環境で生存している、またはどのような環境では生存できないのかを分析されているのはとても興味深かったです。
地球外生命体はいるかどうかわからない、という結論になっていますが、現在よりもさらに科学技術が進歩すればあらゆる調査ができ、この問題に決着が付くのだろうなという淡い期待を持ちました。
僕としては地球外生命体は存在すると思っています。
この広大な宇宙の中で存在する生命体が地球にしかいないと決めつけるのは、まだまだ早いような気がします。
そもそもまだまだ知らないことが沢山あるわけですから、知らないことがない状態になってから結論を出すべきだと思います。
ただ地球外生命体がいるとしても、『ウルトラマン』シリーズに出てくるような地球侵略を目論む生命体だったら嫌ですね。
『ウルトラマン』シリーズのような防衛組織はないし、その技術力もない。
そもそも地球に来られる技術を持っている相手に抵抗することなんて、いまの人間にはできません。
だからできることなら、友好的な地球外生命体しかこの広大な宇宙にはいないと信じたいです。
ちなみに『ウルトラマンダイナ』では元GUTS(GUTSは前作の『ウルトラマンティガ』に登場する防衛チーム)のメンバーであるマドカ・ダイゴとレナ、そしてその2人の子どもであるヒカリが火星に住んでいるというシーンがあります。
(そもそも『ウルトラマンダイナ』は宇宙開発のための前線基地を火星に設けています。)
ちなみにダイナの時代設定は2017年。
つまり作品中では2017年には地球ほどではないにしても、火星に住んでいる人間がいるということです。
しかし実際は火星に住むのはかなり厳しいそうです。
大気が薄い上に酸素がほとんどないようです。おまけに紫外線や放射線が地表に降り注いでいるということなので、まず地球と同じように地表に家を建てて生活するというのは無理なようです。
ダイナのようなシーンを迎えるためには相当な時間がかかりそうです。
最後に
長沼毅さん、井田茂さんの『地球外生命 われわれは孤独か』の感想を書いていきましたが、いかがだったでしょうか。
本書は専門的な用語や知識が多数出てくるので、理系に苦手意識がある方には相当厳しい内容になっているような気がします。
しかし、それでも知らないことを知るというのは脳にとても良いこと(何本か前の記事にその理由を書いています)ですし、どうして地球には多種多様な生命体がいるのだろうかと考えるきっかけになると思うので、気になった方は読んでみてはいかがでしょうか。
以上、長沼毅さん、井田茂さんの『地球外生命 われわれは孤独か』の感想記事でした。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
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