今週のお題「読書の秋」
にかどくです。
今回は『好奇心を”天職”に変える空想教室』を読了したので、こちらの感想を書いていきます。
著者紹介
本作の著者は植松努(うえまつ つとむ)さんです。
1966年、北海道芦別市生まれ。
株式会社植松電機・代表取締役。
株式会社カムイスペースワークス・代表取締役。
NPO法人北海道宇宙科学技術創成センター(HASTIC)・理事。
幼少の頃より紙飛行機が好きで、大学では流体力学を学び、卒業後に入った会社では航空機設計も手がけた。
現在は植松電機にてロケット開発、宇宙空間と同じ無重力状態を作り出す微小重力の実験、小型の人工衛星開発、アメリカ民間宇宙開発企業との共同事業、これら4つの宇宙開発を軸に各研究を進める。
その一方で、全国各地の講演やモデルロケット教室を通じて、年間10000人以上の子どもに”夢をあきらめないことの大切さ”を訴えている。
また2010年4月からは、7「住宅に関わるコストを1/10、食に関わるコストを1/2、教育に関わるコストをゼロ」の社会システムをめざす「ARCプロジェクト」を開始した。
主な著書に『NASAより宇宙に近い町工場』(ディスカヴァ―・トゥエンティワン)がある。
引用元:植松努著『好奇心を”天職”に変える空想教室』(2015年/サンクチュアリ出版/著者紹介)
感想
本書を読むと「夢」を諦めた大人たちが子どもたちの「夢」を奪っているということがよくわかります。
植松さんは小学6年生の卒業文集の作文で、潜水艦を作るということを自分の「夢」として書いたそうです。
しかし、「できもしない夢みたいなことを書くんじゃない」と作文を読んだ先生は怒ったそうです。
「夢を書け」と言っておきながら、「夢みたいなことを書くな」はとても変ですよね。
そこで植松さんはどうして学校の先生がそんなことを言ったのかを考えたそうです。
そして出た答えが、実現できそうなことや既にこの世に存在している職業を「夢」だと捉えているのではないか、というものでした。
言われてみれば確かにその通りだと僕も思います。
人って自分が経験したことのないものに関しては強く否定する傾向がある気がします。
もしこの先生が潜水艦を作ったことがあるのなら、植松さんのことを怒らずに応援していたと思います。
自分が作れたんだから、きっと君も作ることができるよ。
こんな風に応援していたのではないかなと思います。
要するに経験したことがないことに関しては、「できっこないよ」「無理だよ」と否定して他人の「夢」を平気で奪う人がこの世の中には多いと思います。
そしてその根底には、「他人が夢を叶える姿を見るのが辛い」「自分の夢は叶わなかったのに他人の夢が叶いそうなのが悔しい」という感情があるのではないかとも思いました。
もし「夢」を持つことを批判されるのが怖くて「夢」を捨ててしまう人が増えてしまったら、きっと社会は停滞してしまうのではないかと思います。
できることしかやらなくなったら、人類は発展しなくなりますし、思考力も落ちてしまうような気がしてなりません。
そうならないためには、「夢」を否定するのではなく応援してあげることが大事だと思います。
実現できるかどうかわからなくても、否定するのではなく応援する。
そうすることで、夢を実現しようとする意志が強くなると思います。
それに「夢」を持つ人も多くなるのではないでしょうか。
世の中に必要なのは頭ごなしに「夢」を否定することではなく、「夢」を無条件に応援することなのかもしれません。
もし僕が結婚して子どもが生まれたとしたら、「夢」を奪う親ではなく「夢」を応援する親になりたいと思いました。
最後に
今回は植松努さんの『好奇心を”天職”に変える空想教室』の感想を書いていきましたが、いかがだったでしょうか。
植松さんの本を読むのはこれで2冊目ですが、今回も心に染みることが沢山書かれていて勇気を貰いました。
本書を多くの人が読んで、「夢」を持つことに寛容である社会になれば良いなと思います。
僕も「夢」に向かって努力をしていこうと思います。
以上、植松努さんの『好奇心を”天職”に変える空想教室』の感想でした。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
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