にかどくログ

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相手を信じてみる。 〜『劇場版 ウルトラマンコスモス2 THE BLUE PLANET』の感想〜

にかどくです。

 

今回も前回に引き続き、映画の感想を書いていきます。

今回取り上げる映画はコチラです。

劇場版 ウルトラマンコスモス2 THE BLUE PLANET [DVD]

『劇場版ウルトラマンコスモス2 THE BLUE PLANET』です。

そう、またもやバリバリの特撮です。

この映画は2002年の作品です。

この映画も父親に頼んで一緒に観に行ってもらいました。

懐かしい作品です。

 

概要

アストロノーツ(宇宙飛行士)になるという少年時代からの夢を叶えたムサシは、幼馴染の結婚式に出席するためにサイパンを訪れます。

そこでムサシはぎゃしー星人のシャウとジーンに出会います。

彼らは、海底に築いたブルーエリアという場所で、怪獣兵器であるスコーピスによって滅ぼされた故郷の自然を再生するための声明を作り出す装置を開発し、日々実験していました。

そんな中、スコーピスの大群が地球に飛来し、サイパンや日本を破壊し始めます。

防衛軍や海底怪獣のレイジャ、シャウやジーンが応戦するもスコーピスに一切歯が立ちませんでした。

そのとき、地球を守るべく、ムサシが再びコスモスと一体化します。

ムサシと一体化したコスモスはスコーピスを次々に倒していきます。

しかし、スコーピスを操る異形生命体・サンドロスが出現し、その強大なパワーにコスモスは苦戦します。

そんな中、コスモスを救うべく現れたのが、かつてシャウとジーンを助けたウルトラ戦士のウルトラマンジャスティスでした。

2人のウルトラマンが力を合わせて、サンドロスに立ち向かいます。

 

感想(※ネタバレ含む)

本作は「相手を信じてみる」ということにフォーカスしているような気がしました。

というのも、このギャシー星人は故郷の星の自然をサンドロスやスコーピスによって破滅されてしまいました。

スコーピスの光線には砂漠化する効果があり、かつてムサシとコスモスが救ったパラスタンも、そしてパラスタンが護る惑星もスコーピスの攻撃によって砂漠化され滅んでしまいました。

そして、その魔の手は地球に及びます。

なぜなら、ギャシー星人が強力なバリアを張って海底にブルーエリアという場所を作り出していたからです。

そこで故郷の自然を復活させるべく、生命を作り出す実験をしていました。

スコーピスやサンドロスは自然が滅びている場所を好みます。

つまりギャシー星人の実験は彼らの居住地を増やすという目的の邪魔でしかなく、だからこそギャシー星人を狙っていたのです。

(サンドロスがそのようなことを考えていたかは不明です。)

 

スコーピスやサンドロスの恐ろしさを知ったSRCやチームSEAはブルーエリアを護るバリアを地球全体に覆い、地球をそしてギャシー星人を守る計画を実行しました。

ただし問題も1つありました。

それはスコーピス到来までにバリアの完成が間に合わないことでした。

バリアを完成させるためには、ギャシー星人の協力が必須です。

シャウはムサシに協力的でしたが、ジーンは敵対していました。

では、なぜジーンが敵対していたのか。

 

地球外生命体である自分たちを人間は歓迎しないと思っていたからではないかと思います。 

前作の『劇場版 ウルトラマンコスモス THE FIRST CONTACT』を観た方はわかりますが、防衛軍や人々はバルタン星人を歓迎するどころか追い出そうとしていました。

ジーンが人間を信じられないのも頷けます。

 

では、なぜ彼が人間を受け入れるようになったのかということですが、1つは人間側が彼らを受け入れたからだと思います。

防衛軍のイヌガイ司令官はギャシー星人を追放しようという考えを示したものの、キド隊長(科学調査サークルSRCのオリジナルメンバーの一人)、SRCのキノザキ副代表、アカギ審議官はギャシー星人と協力して地球を守るという考えを示しました。

ここが前作と違うところで、防衛軍はこの考えに素直に従ってるんです。

前作ではバルタン星人を地球から追放するべくシゲムラ参謀率いる防衛軍国家緊急部隊・シャークスが積極的に攻撃しました。

それもSRCの制止を聞かずに、です。

ここと対比すると、防衛軍も少しは地球外生命体を受け入れる気になったのかなと思います。

 

もう1つはムサシのひたむきな姿勢です。

ムサシの幼馴染であるマリを囮にして、ジーンはムサシを深夜の遊園地に誘い出し彼を一方的に攻撃しました。

でもムサシは一切反撃しませんでした。

銃口ジーンに向ける場面はあったものの、やはり撃ちませんでした。

地球外生命体とも共存できると考えているムサシですから、ジーンとも分かり合えると信じていたのかもしれません。

だからこそ、ジーンも人間は地球外生命体に対して必ずしも敵対するわけではないと理解したのかもしれません。

ムサシのこの姿勢もあって、ジーンの考えを変えたのかもしれません。

 

その後、ジーンはバリアの完成を間に合わせるために作戦本部(?)に赴き、コンピュータに光線を発射してバリアを完成させました。

 

その後どのようになっていくのかは作品を観て楽しんでいただきたいのですが、この作品を観て相手を信じてみることの大切さが改めてわかりました。

 

最後に

今回は『劇場版 ウルトラマンコスモス2 THE BLUE PLANET』の感想を書いていきましたが、いかがだったでしょうか。

この作品ではウルトラマンコスモスのピンチに、ウルトラマンジャスティスが登場します。

このジャスティスは次作の『ウルトラマンコスモスvsウルトラマンジャスティス THE FINAL BATTLE』で重要なキーパーソン(?)となっています。

本作ではジャスティスの深堀はありませんが、次作を観ればどのような立ち位置で存在しているのかがわかります。

少しだけ触れると、ウルトラマンは人間を必ずしも守ってくれる存在ではないということが次作ではまざまざと見せつけられます。

 

本作ではテレビ版の防衛チームであるチームEYESが北九州のピンチに駆けつけます。

登場シーンがとても格好良いので個人的には注目して欲しいと思いました。

 

以上、『劇場版 ウルトラマンコスモス2 THE BLUE PLANET』の感想記事でした。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

 

☆宜しければ、記事に対する感想をコメントしていただけると嬉しいです☆

 

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