にかどくログ

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力を求めすぎると自滅する。 ~『劇場版 ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY』の感想~

にかどくです。

 

今回は映画『劇場版 ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY』を視聴したので、こちらの感想を書きます。

 

ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY【劇場版】 [DVD]

 

 

概要

グリッターティガが最強の敵ガタノゾーアとの戦いに勝利してから2年が経過した2012年、ダイゴとレナは結婚を目前にし、平和な時をすごしていた。

そんな中、超古代遺跡ルルイエに調査に向かったGUTSのイルマ隊長とサエキ隊長

ほかTPCの隊員たちは遺跡の中でティガと同じく石像と化した巨人の像を3体発見する。この謎の3体の石像に対し、上層部は運び出すことを計画していた。計画に反対するイルマ隊長はこの場所を爆破して封印しようとするが、サエキ隊長に断固反対され武器などを没収されてしまう。その時、3体の石像の封印が解けて他のTPC隊員を次々と襲った。その混乱で気を失ったイルマ隊長は地球星警備団のユザレの能力を発揮して巨人たちをルルイエの中に閉じ込めることに成功した。

イルマ隊長の消息が途絶えてから2日、隊長の安否を探索するためにルルイエに向かったムナカタ、シンジョウ、ホリイ。そこで目にしたのは調査隊に化けていた超古代怨念翼獣シビトゾイガー。大量のシビトゾイガーの前に、一時撤退せざるを得なくなる一行。

一方、ダイゴの前には闇の巨人「カミーラ」が現われる。彼女はダイゴを幻影で責め立て、3千万年前にユザレに導かれる以前は、ティガもまた闇の巨人の仲間だったことを教える。そして、ティガの本質は闇であると告げてその場を去る。彼らの本当の目的はティガの闇の力でユザレの結界を解こうというものだった。

ダイゴは人間として囚われの身になった隊長を救い出そうと決意する。そして彼は再び、ウルトラマンティガとして戦いへと赴いた。

引用元:ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY|Wikipedia

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%AC_THE_FINAL_ODYSSEY、ストーリーより、最終確認日:2021年7月16日)

 

感想

改めてこの映画を観ると、子供向けではないなと思いました。

この映画では闇の巨人が3体出てくるのですが、そのうちの1体であるカミーラはティガに裏切られたことを根に持ち、ダイゴの前に幻影として現れます。

例えば、レナとの結婚式で参列者全員がカミーラになったり。

レナと2人きりで観覧車に乗っているとき、レナがカミーラになったり。

元カノがストーカーしているようにしか見えません。

 

そもそもダイゴがこのような幻影を見るきっかけを作ったのはTPCの警務局です。

ウルトラマンティガがいなくなったことにより、侵略者や怪獣に対する防衛力が低下したことを危惧した警務局の副長官がF計画を強行させました。

ちなみにF計画とはウルトラマンを人間の手で作り出し、その力を防衛力として使うというものでした。

 

どうやらウルトラマンの石像があれば良いようなのですが、その石像があったのがウルトラマンティガの最後の決戦地であるルルイエでした。

TVシリーズに登場した民間人科学者マサキ・ケイゴも石像と一体化することでイーヴィルティガになりました。)

そのルルイエには石像となった巨人が3体おり、それを運び出すことがルルイエ調査隊のサエキ隊長の任務でした。

しかし、マサキ・ケイゴの失敗を目の当たりにしている防衛チームGUTSのイルマ隊長は石像を運び出してはいけないと忠告をしますが、サエキ隊長は聞く耳を持ちません。

防衛力を手にすることが急務だったから、マサキ・ケイゴの失敗にはあまり目を向けなかったのかもしれません。

ちなみにマサキ・ケイゴはイーヴィルティガとなった後、力をコントロールできず街を破壊しています。

そして今回の場合はというと……。

石像を運び出す前に3体が復活し、シビトゾイガーを解き放ってルルイエ調査隊を襲います。

サエキ隊長はシビトゾイガーに捕食され、体を乗っ取られてしまいました。

(これが僕にとってはトラウマでした。)

 

科学力を過信して力を求めすぎると、その力は遅かれ早かれ自分に向けられてしまうということがわかります。

ウルトラマンティガ&ダイナ 光の星の戦士たち』に登場したプロメテウスも侵略者の手駒となり、デスフェイサーとして人類を滅亡させようとしました。

(下の画像はデスフェイサーです。)

ウルトラ怪獣シリーズ47 デスフェイサー

そして『ウルトラマンダイナ』第49話「最終章Ⅰ 新たなる影」では再び動き出したF計画によって、人造ウルトラマンであるテラノイドが作り出されました。

でもこれも結局体を乗っ取られてゼルガノイドとして人類の前に立ちはだかりました。

(下の画像はゼルガノイドです。)

ウルトラマン ウルトラ怪獣シリーズ136 ゼルガノイド

さらに昨年放送されていた『ウルトラマンZ』でも人造ウルトラマンであるウルトロイドゼロが作り出されましたが、これも文明の破壊を目論む宇宙人によって乗っ取られさまざまな怪獣を吸収し、人類の前にデストルドスとして立ちはだかりました。

(下の画像はウルトロイドゼロとデストルドスです。)

BANDAI ウルトラマン ウルトラ怪獣シリーズ 133 ウルトロイドゼロ

 

ウルトラマン ウルトラ怪獣シリーズ 134 デストルドス

話が脱線しましたが、このF計画のおかげで世界が闇に包まれそうになりましたが、ウルトラマンティガやGUTSの奮闘により、再び平和が訪れました。

この映画で個人的に好きなのは、GUTSのピンチに『ウルトラマンダイナ』の防衛チームスーパーGUTSのメンバーが訓練生という形で駆けつけるところです。

GUTSと訓練生の敬礼し合うシーンがとにかく痺れました。

 

最後に

今回は『ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY』の感想を書いていきましたが、いかがだったでしょうか。

途中でシビトゾイガーがトラウマだと書きました。その理由としてはシビトゾイガーの腹からルルイエ調査隊のサエキ隊長の顔が浮かび上がるからです。

当時の僕はこのシーンがとにかく怖かったです。

もしイルマ隊長の言葉に耳を傾けてさえいれば、サエキ隊長はシビトゾイガーに捕食されなくて済んだだろうに。

 

本作ではウルトラマンティガの真の姿や、超古代文明が滅んだ理由などTVシリーズでは語られなかったことが明らかとなっています。

TVシリーズを観たら、その後は是非とも本作を観ていただきたいなと思います。

 

以上、『ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY』の感想でした。

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

 

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