にかどくログ

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マインド・コントロールは決して他人ごとではない。 ~岡田尊司著『マインド・コントロール 増補改訂版』読了~

にかどくです。

 

今日からブログ名を「にかどくの平凡生活」から「にかどくログ」にしれっと変えました。

ブログで取り上げる内容は以前と変わりませんので、今後とも宜しくお願いします!

 

さて、今回は『マインド・コントロール 増補改訂版』という新書を読了したので、その感想を書いていきます。

 

マインド・コントロール 増補改訂版 (文春新書)

 

 

著者紹介

本書の著者は精神科医岡田尊司さんです。

1960年香川県生まれ。精神科医、作家。

東京大学文学部哲学科中退、京都大学医学部卒、同大学院高次脳科学講座神経生物学教室、脳病態生理学講座精神医学教室にて研究に従事。

京都医療少年院勤務、山形大学客員教授を経て、現在岡田クリニック主宰。

大阪心理教育センター顧問。医学博士。

著書に『脳内汚染』『インターネット・ゲーム依存症』(以上、文藝春秋)、『アスペルガー症候群』『発達障害と呼ばないで』(以上、幻冬舎新書)、『愛着障害』(光文社新書)、『母という病』(ポプラ新書)他多数。

 

 岡田尊司著『マインド・コントロール 増補改訂版』

(2016年/文藝春秋/著者紹介より)

 

概要

 かつて、国家レベルで研究された「心を操る技術」。

今やカルト、ブラック企業だけでなく、あらゆる組織や家庭の中にすら技術の援用が見られる。

自己愛と孤立の現代、その罠に落ちる人は増えるだろう。

心の崩壊と戦う精神科医からの提言の書。

 

 岡田尊司著『マインド・コントロール 増補改訂版』

(2016年/文藝春秋/カバー袖より)

 

感想

本書を読んで分かったことは、誰でもマインド・コントロールをされる可能性があるということです。

 

 

例えば、重要な決定を自身で行うのではなく意思を強く持った人に行ってもらうことで不安を取り除くことができますし、楽ができます。

一見良さそうに見えますが、裏を返せばそれは他人の下した判断に身を委ねているということを意味しています。

それって、本当に自分のためになっているのかどうかは甚だ疑問ですし、下手したら他人のために自己を犠牲にしている可能性があるのです。

そして、その人に依存しなければ生きていけない状態になってしまったら、マインド・コントロールを受けやすい状態になってしまったと言えます。

優柔不断な人は特に気を付けた方が良いです。

(僕も優柔不断なので、皆さん一緒に気を付けましょう!)

 

では、優柔不断じゃない人は大丈夫かというと、決して大丈夫だとは言えません。

脳が常に疲労状態になっている場合でもマインド・コントロールを受けやすいそうです。

なぜならば、脳や身体が常に疲労状態になっていると、与えられる情報に対して熟考することができないからです。

 

それでは例え話を1つ挙げてみます。

みなさんが9:00~22:00までに非常に頭を使う仕事をしていたとします。

または9:00~22:00まで重機を一切使わず、シャベルを使って井戸を掘り続ける仕事をしていたとします。

それらの仕事が終わった後に、夕食は和食が良いか、洋食が良いかを他人に聞かれたら、皆さんは自分の意思で明確な答えを出せるでしょうか?

 

僕の場合だと、疲れ切っているしお腹も空いているのでこのような回答になると思います。

 

「食べられるものならどっちでも良いよ」

 

お腹を満たせるものであれば和食でも洋食でもどちらでも構わないという回答になると思います。

 

でも結局、この回答も他人に判断を委ねていることに代わりありません。

その人が夕食には和食が良いと思えば和食になりますし、洋食にだってなります。

その決定に対して、判断を委ねた立場の人は批判も反論もできません。

なぜなら脳や身体が疲労してしまっている以上、自分で物事を決めるよりかは他人に決めてもらった方が楽だからです。

 

わざわざ疲れるようなことをする人は極めて少ないのではないかと思います。

これが食べ物の話だからまだ可愛いですが、もしもこれが思想に関することだったらとても恐ろしいとだと、本書を読んで思いました。

 

ドラマとかで睡眠を妨害するシーンがあったりしますが、あの行動は脳に疲労を蓄積させて考える力を奪うために行われているのです。

どんなに精神力が強くても、脳に疲労が蓄積されたら正常な判断を行うことができず、マインド・コントロールに陥ってしまうようです。

睡眠負債を抱えやすい現代人にとって、マインド・コントロールは決して他人事ではなく、誰でもその罠にかかってしまう可能性があるということを本書で痛切に感じました。

(睡眠はとても大事なので、夜更かしはやめましょう。)

 

他にもマインド・コントロールを受けやすい人の特徴や、マインド・コントロールの手口、マインド・コントロールの解き方が解説されているので、読んで損はないと思います。

新生活が始まっている今の時期だからこそ、本書を読んでおいた方が良いかもしれません。

大学の新入生を狙って良からぬ勧誘をしている人たちもいるということを聞いたことがありますし……。

知っておくことで防げることがあるので、読んでみて欲しいです。

 

最後に

今回は岡田尊司さんの『マインド・コントロール 増補改訂版』の感想を書いていきましたが、いかがだったでしょうか。

どうして優秀な人たちが、カルト宗教にはまってしまったのかまで解説されていてとても興味深い内容となっていました。

そして読み進めていくうちに、現代人は誰でもマインド・コントロールを受けやすい体質であることも理解できました。

本記事を読んで気になった方は、是非読んでみてください。

本書を読んでおけば、多少なりとも自分や大切な人をマインド・コントロールの罠から守れるし救えると信じています。

 

以上、岡田尊司さんの『マインド・コントロール』の感想記事でした。

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

 

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