にかどくログ

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【若林正恭/表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬】読了!

みなさん、こんばんは!

にかどくです。

 

若林正恭さんの『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』を読み終わりました。

表紙はこんな感じです(Amazonから引っ張ってきました。)☟

表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬

表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬

  • 作者:若林 正恭
  • 発売日: 2017/07/14
  • メディア: 単行本
 

著者はお笑いコンビ・オードリーのツッコミ担当、若林正恭さんです。

前作の『完全版 社会人大学人見知り学部卒業見込み』を読んで、

繊細に物事を考える方なんだなという印象を持ちましたし、

人見知りな部分も共感できました。

 

 前作はこちらです☟

完全版 社会人大学人見知り学部 卒業見込 (角川文庫)
 

 

さて、今回の『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』ですが、

この本は若林さんが3泊5日でキューバに旅行する話です。

新自由主義に生き辛さを感じていた若林さんが

新自由主義ではない国の人たちはどんな顔をしているのか?

という疑問から、このキューバ旅行が始まります。

(一人でキューバ旅行に行ってしまうとは恐るべしと思いました。)

 

この本で興味深かったのは、

人間は結局、競争したいという思いが備わっているということです。

 

キューバでは国から家が割り当てられるそうですが、

立派な家は優等生的な家庭に優先的に割り当てられるとのこと。

(但し、何をもって優等生と判断するのかは不明。)

 

金銭的な話だと、

コネを上手く作れないとお金持ちにもなれない。

 

良い家に住みたいと思えば、

誰かより何かに秀でていないといけない。

 

お金持ちになりたかったら、コネを他人よりも多く作って、

商売しないといけない。

 

社会主義に生きる人々も、

競争からは逃れられないのだなと思いました。

社会主義は競争から解放されている考え方と捉えていました。)

 

人間って競争が好きな生き物なんですね。

だから、生きていくには競争していくしかない。

そういう事実を突きつけられたような気もしました。

 

この本にはお笑いの要素も混じっていて、

若林さんの自意識過剰エピソードやビーチでの巨漢キューバ人との

口論。

やり取りが面白おかしく書かれていて、

さすが、お笑い芸人さんだなと思いました。

 

最後の最後にはキューバに来た本当の理由が語られていて、

そこである大事なことに気付かされました。

(詳しく書いてしまうとネタバレになりそうなので、書くのを控えておきます。)

 

この本も前作に引き続き、

僕の中では読んで良かったと思っています。

3作目の『ナナメの夕暮れ』も今後読んでみようと思います!

(何の宣言なんだ⁉)

 

最後までお読みいただき、

ありがとうございました。

 

2020/07/24更新

 

 3作目の『ナナメの夕暮れ』の感想記事をアップしましたので、宜しければご覧ください。

nika-landmark.hatenablog.com