にかどくログ

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恋愛って甘美で残酷なもの。 ~村山由佳著『おいしいコーヒーのいれ方Ⅰ キスまでの距離』読了~

にかどくです。

 

今回は『おいしいコーヒーのいれ方Ⅰ キスまでの距離』を読了したので、こちらの感想を書いていきます。

 

キスまでの距離 おいしいコーヒーのいれ方 I (集英社文庫)

 

 

著者紹介

本作の著者は村山由佳(むらやま ゆか)さんです。

1964年7月東京都生まれ。

立教大学文学部卒。

会社勤務などを経て、93年『天使の卵―エンジェルス・エッグ』で第6回小説すばる新人賞を受賞。

2003年『星々の舟』で第129回直木賞を受賞。

09年『ダブル・ファンタジー』で第22回柴田錬三郎賞、第4回中央公論文芸賞、第16回島清恋愛文学 賞を受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 明日の約束 おいしいコーヒーの入れ方 SECOND SEASON 2 (ISBN-13: 978-4087465754 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)

引用元:キスまでの距離 おいしいコーヒーのいれ方Ⅰ(集英社文庫)|村山由佳|日本の小説・文芸|Amazon

https://www.amazon.co.jp/%E3%82%AD%E3%82%B9%E3%81%BE%E3%81%A7%E3%81%AE%E8%B7%9D%E9%9B%A2-%E3%81%8A%E3%81%84%E3%81%97%E3%81%84%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%92%E3%83%BC%E3%81%AE%E3%81%84%E3%82%8C%E6%96%B9-I-%E9%9B%86%E8%8B%B1%E7%A4%BE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E6%9D%91%E5%B1%B1%E7%94%B1%E4%BD%B3-ebook/dp/B00CHIMK9C/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&keywords=%E3%82%AD%E3%82%B9%E3%81%BE%E3%81%A7%E3%81%AE%E8%B7%9D%E9%9B%A2&qid=1636100549&sr=8-1、著者について、最終確認日:2021/11/05 17:30)

 

あらすじ

高校3年生になる春、父の転勤のため、いとこ姉弟と同居するはめになった勝利。

そんな彼を驚かせたのは、久しぶりに会う5歳年上のかれんの美しい変貌ぶりだった。

しかも彼女は、彼の高校の新任美術教師。

同じ屋根の下で暮らすうち、勝利はかれんの秘密を知り、その哀しい想いに気づいてしまう。

守ってあげたい!

いつしかひとりの女性としてかれんを意識しはじめる勝利。

ピュアで真摯な恋の行方は。

--このテキストは、paperback_bunko版に関連付けられています。

引用元:キスまでの距離 おいしいコーヒーのいれ方Ⅰ(集英社文庫)|村山由佳|日本の小説・文芸|Amazon

https://www.amazon.co.jp/%E3%82%AD%E3%82%B9%E3%81%BE%E3%81%A7%E3%81%AE%E8%B7%9D%E9%9B%A2-%E3%81%8A%E3%81%84%E3%81%97%E3%81%84%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%92%E3%83%BC%E3%81%AE%E3%81%84%E3%82%8C%E6%96%B9-I-%E9%9B%86%E8%8B%B1%E7%A4%BE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E6%9D%91%E5%B1%B1%E7%94%B1%E4%BD%B3-ebook/dp/B00CHIMK9C/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&keywords=%E3%82%AD%E3%82%B9%E3%81%BE%E3%81%A7%E3%81%AE%E8%B7%9D%E9%9B%A2&qid=1636100549&sr=8-1商品の説明ー内容(「BOOK」データベースより)、最終確認日:2021/11/05 17:30)

 

登場人物

登場人物について自分なりにざっくりとまとめてみました。

 

・和泉勝利(いずみ かつとし)

光が丘西高2年で陸上部部長。

父親の転勤により、いとこ姉弟のかれんと丈と一緒に過ごすことになる。

父親と二人暮らしであったことから家事を一通りこなすことができる。

久々に会ったかれんに恋心を抱く。

かれんからは「ショーリ」と呼ばれている。

 

・花村かれん(はなむら かれん)

光が丘西高の美術科教師。

おっとりした性格をしている。

家の近くにある喫茶店「風見鶏」のマスターに恋をしているが、後に意外な事実が判明する。

 

・花村丈(はなむら じょう)

中学2年生で、かれんの弟。

野球がうまいが、中学では陸上部に所属している。

 

・花村佐恵子(はなむら さえこ)

かれんと丈の母親で、勝利の叔母。

夫のロンドン転勤に同伴した。

 

・マスター

茶店「風見鶏」の店主。

街の少年野球の監督をしていた。

店のコーヒーにはこだわりがあるため、バイトを雇っていない。

 

・石原京子(いしはら きょうこ)

丈の女友達。少々気が強い。

マスターに好意を寄せている。

 

・中沢博巳(なかざわ ひろみ)

マスターの大学時代の後輩で、かれんの同僚の教師。

担当科目は英語。

ある理由で海外に6年滞在していた。

かれんに一目惚れしており、勝利は恋敵にあたる。

 

感想(※ネタバレ含みます)

本作はとてもピュアな恋愛小説で、男の僕でも胸キュンしてしまいました。

それに次はどんな展開になるのだろうとページを捲る手が止まりませんでした。

電子書籍リーダーで読んでいるため、この表現は正しいのでしょうか?)

 

このストーリーは勝利とかれんの親の転勤で動き始めます。

勝利の親は九州へ転勤、かれんの親はロンドンに転勤。

しかも勝利の親は自宅を自分の代わりに転勤してくる社員に貸すという状況を作り出したので、勝利は嫌々言いながらも花村かれん・丈姉弟の住む家に引っ越します。

勝利はかれんのことを酷評していたのですが、喫茶店「風見鶏」で再会することで彼の思っていたことはガラッと変わります。

かれんは見違えるほどの美人になっていたのです。

 

そんなかれんと一つ屋根の下で過ごせる勝利が羨ましいと思いましたが、いざ一緒に住むとなると僕は緊張しそうです。

というよりかは、緊張します。

あとはかれんはおっとりとした性格なので、嫌いな男子はきっといないだろうなと思います。

 

さてそのかれんには秘密があるのですが、その秘密を探ろうとする勝利がとても男らしく見えました。

駅員と少々もめる場面はやり過ぎな感じもしましたが、裏を返せばそれだけ勝利がかれんのことを大切に想っている、と強く感じる場面でもありました。

 

この物語のもどかしい部分は、告白するチャンスが勝利には常に転がっているのになかなか実行に移せないということです。

 

告白してもし断られたら……。

告白して今までの関係が壊れてしまったら……。

 

そう考えてしまうと告白することに恐怖を感じますし、躊躇してしまうのも痛いほどわかります。

恋愛って甘美でありながらも残酷なものだなと思いました。

 

勝利がなかなか告白できないでいる中、物語中盤でマスターの後輩である中沢がライバルとして登場します。

実はこの中沢は勝利が高校を卒業した直後に、新任の英語教師としてかれんの同僚になる男です。

中沢はかれんに一目惚れしていますから、勝利の高校卒業後には彼にも告白できるチャンスが転がることとなるのです。

勝利にアドバンテージがあるものの、強力な脅威です。

 

しかしこの中沢のおかげで、物語はさらに面白く魅力的に感じました。

詳細は控えておきますが、勝利のことがとても男らしくて格好良く見えました。

あとは物語終盤の中沢の言葉がとても刺さりました。

(中沢のバックボーンが影響している分、余計に刺さります。)

 

恋愛特有のもどかしさを良い意味で存分に味わうことのできる作品で、とても素晴らしかったです。

今後も「おいしいコーヒーのいれ方」シリーズを追っていこうと思いました。

 

最後に

今回は村山由佳さんの『おいしいコーヒーのいれ方Ⅰ キスまでの距離』の感想を書いていきましたが、いかがだったでしょうか。

本作が出版されたのは1994年ということなので、少々時代を感じますが、でも全然気になりませんでした。

レンタルビデオ店というワードが出てきて懐かしさを感じました。)

こんな純粋な恋を一生に一度で良いから、実際に味わってみたいと思いました。

 

勝利がどんな男になっていくのか、

かれんと釣り合う男になれるのかを温かい目で見守っていきたいと思います。

 

以上、村山由佳さんの『おいしいコーヒーのいれ方Ⅰ キスまでの距離』の感想でした。

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

 

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