にかどくです。
今回は『TIME SMART お金と時間の科学』を読了したので、こちらの感想を書いていきます。
著者紹介
本書の著者はアシュリー・ウィランズさんです。
カナダのブリティッシュ・コロンビア大学で社会心理学の博士号を取得し、現在はハーバード・ビジネススクールのアシスタント・プロフェッサー。
人々が時間とお金のトレードオフをどのようにこなすかや、それにかかわる決定が仕事の満足度や幸福感や心身の全般的な充足度にどのような影響を与えるかを、同大学院で研究している。
これまで「行動科学の新星(Rising Star of Behavioral Science)」に2度選ばれ、数多くの学術誌に論文が掲載されてきた。
科学コミュニケーションと、科学研究にかかわるように一般人を促すことにも情熱を注いでいる。
『ハーバード・ビジネス・レビュー』誌、『ニューヨーク・タイムズ』紙、『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙、『ワシントン・ポスト』紙で取り上げられたのに加えて、『アトランティック』誌、『エコノミスト』誌、CNN、BBCでも研究が特集されている。
ハーバード・ビジネススクールで教職に就く前には、ブリティッシュ・コロンビア州政府の政策イノベーション関与局に行動科学部門を共同設立した。
研究者に転じる前にはヒット映画『ジュノ』をはじめとして、映画に出演した経験もある。
引用元:アシュリー・ウィランズ著『TIME SMART お金と時間の科学』(2021年/東洋経済新報社/著者・訳者紹介)
感想
今回は概要をすっ飛ばして感想を書いていきます。
本書を読んで思ったことは、「お金」以上に「時間」を大事にしなければならないということです。
もちろん「お金」も大事です。
でも「お金」を重要視することで自分の「時間」を削っていることに、本書を読んで気付きました。
例えば職業選び。
就職活動や転職活動でみなさんはどこに着目しますか?
人それぞれだとは思いますが、給与や賞与の額を気にする人が多いのではないかと思います。
もちろん僕も転職時に給与や賞与の額が以前いた会社よりも多いかを気にしていました。
そのおかげでどうなったかというと、「お金」はそこそこあるけど自分の「時間」が以前よりも少なくなってしまいました。
いまの会社に来たおかげで、残業が毎月30〜40時間近く発生するようになりました。
あとは有休も前の会社よりも取り辛いです。
ここまで読んでこう思う人がいると思います。
「働けるうちに働いて後でゆっくり休暇を取れば良いじゃん」と……。
確かにと納得しそうですが、よくよく考えてみてください。
無事に定年を迎えてゆっくり過ごせる時間があると確実に言えるのでしょうか。
残念ながら確実ではないなと本書を読んで思いました。
というのも、自分の生涯がいつ終わるかなんて誰もわからないからです。
いまこの瞬間に不慮の事故で亡くなってしまう可能性があります。
もしそうなったとき、後悔のない人生だったと思えるのでしょうか。
僕はまだまだやりたいことがあるので、そうは思えません。
だからこれからは「時間」に重しを少しずつ置くようにしたいなと思いました。
それから、裕福になればなるほど、幸せになるためにはより多くの「お金」が必要だという考えに縛られてしまうそうです。
つまりお金を追求し続けても、幸せになれるわけではないということがわかります。
(何と悲しいことか……。)
幸福感を得るために必要なことは「お金」を得るために自分の「時間」を削るよりも、自分の「時間」のために「お金」を使うことだということもわかりました。
例えば僕は残業がある日は、終バスに乗ることができず、駅から30分歩いて自宅に帰ります。
(ほぼ毎日です。)
しかし車だと歩いて30分のところが、10分に短縮できます。
すると20分は自由な時間に充てられるようになります。
お金を節約するために30分間歩くか、タクシー代を払って20分の自由時間を手に入れるか。
どちらが幸福感を得ることができるかと言ったら、当然後者だということがわかります。
前者だと疲労感が増しますからね。
だから、これからは時間を確保するためにお金を使おうと思います。
本書を読むと自分の時間が限りあるものだということを再認識させられると同時に、いかに時間を自分たちが軽視しているかもわかります。
「お金」よりも「時間」を大切にしなければならない、ということを強く意識させられる本でした。
最後に
今回はアシュリー・ウィランズさんの『TIME SMART お金と時間の科学』の感想を書いていきましたが、いかがだったでしょうか。
本書では自分の時間を見つけるためのワークシートが随所に登場します。
自分のための時間を見つけたい、という方は是非このワークシートにも取り組んでみて欲しいと思います。
以上、アシュリー・ウィランズさんの『TIME SMART お金と時間の科学』の感想でした。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
☆宜しければ、記事に対する感想をコメントしていただけると嬉しいです☆
僕のプロフィールについての記事はコチラ☟