にかどくログ

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【瀧本哲史/僕は君たちに武器を配りたい エッセンシャル版】読了!

みなさん、こんにちは!

にかどくです。

 

『僕は君たちに武器を配りたい エッセンシャル版』を読了したので、今回はこちらの感想を書いていきたいと思います。

 

僕は君たちに武器を配りたい エッセンシャル版 (講談社文庫)

 

以下の構成の通りに展開していきます。

 

著者紹介

本書の著者は瀧本哲史さんです。

京都大学産官学連携本部イノベーション・マネジメント・サイエンス研究部門客員准教授。

東京大学法学部卒業後、同大学助手を経て、マッキンゼー&カンパニーで、主にエレクトロニクス業界のコンサルティングに従事。

独立後は、企業再生やエンジェル投資家としての活動をしながら、京都大学で教鞭をとる。全日本ディベート連盟代表理事、全国教室ディベート連盟事務局長。著書に『武器としての決断思考』『武器としての交渉思考』(ともに星海社新書)、『君に友だちはいらない』(講談社)など。

 

『僕は君たちに武器を配りたい エッセンシャル版』(瀧本哲史)

講談社/2013年/著者紹介より)

 

ちなみに著者の瀧本さんは、2019年8月10日に47歳という若さで亡くなられています。

 

本書の概要

本書では、高学歴の人がワーキングプアになってしまう理由を明らかにしています。

そのうえで、若者がどのような思考を持って資本主義社会と対峙していけば良いのかを説明しています。

また、資本主義と社会主義についての説明もあるので、どのような両者のメリット・デメリットをすることもできます。

感想

コモディティ化した人材にはなってはいけない。

コモディティ化」という聞きなれない言葉を出してしまいましたが、これは経済学の専門用語です。

「類似の商品の機能や品質に差がなくなってしまい、消費者から見ればどの商品を買っても同じだから安い方が良いという状態」のことを「コモディティ化」と言います。

一定の基準や規格が設けられているからこそ、市場に出回る商品はどれも質が同じになるのです。質が同じならば安い方が良いと思うのは当然だと思います。

 

最近では「勉強し続けましょう」とか「何か資格を持っておきましょう」みたいなことが就職や転職の場などで言われ続けていますが、これもある意味で応募者を均質にするための評価基準になります。TOEICのスコアが800点以上だったことをアピールしても勉強している人の数がそもそも多い上に、800点以上を取っている人が山ほどいれば他者との差を付けられません。むしろ均質化してしまうというのです。となると、最終的には安い方(給料が安くても働いてくれる応募者)を企業は採用するのです。

だから著者は「勉強し続けても年収に比例しない」と主張しており、安く買い叩かれるコモディティ化した人材にならないためには、他者に代替されない唯一の人材になる必要があると説いています。

 

この主張に納得するしかありませんでした。就活・転職の場で豊かな生活を手に入れるための一つの手段として言われていることが、結果的には豊かな生活から遠ざかるものだとは今まで思いませんでした。きっと就職・転職ができるかどうか不安だったから、この言葉に惑わされてしまったのだと思います。

資格があることだけをアピールするのではなく、その資格でどのようなことに生かせるのか、または生かしてきたのかを明確に語らない限り、安く買い叩かれるための基準にしかならないということも理解できました。

 

他者に代替されない唯一の人材になるためには4つの顔が必要。

著者は他者に代替されない唯一の人材になるためには、4つの顔が必要だと主張しています。

  1. 商品に付加価値を付けて市場に合わせて売る」という「マーケター」の顔

  2. 全く新しい仕組みを創造する」という「イノベーター」の顔
  3. 起業してみんなを管理できる」という「リーダー」の顔
  4. 利益が出るものを見抜いて投資する」という「インベスター」の顔

この4つの顔を使い分けていくことで主体的に稼げる人間になれるらしいです。

この4つの顔についてはもう少し詳しく著者は分析を行っていますが、ここでは省略します。

 

この4つの顔で共通していることは、「自分の頭で考えて物事を判断する」ということだと個人的には思っています。

決められた仕事を決められた手順で漫然と行っていてれば、近い将来淘汰される対象になるという危機感を持ちました。この資本主義社会を生き抜くために、物事を客観的に捉え、問題点を炙り出し、改善を行うというような能力を身に付けていきたいと思いました。

 

今後も本書を読み返して、様々な武器を人生に役立てていきたいと思います。

 

最後に

みなさん、いかがだったでしょうか。

本書は主に就活を控えている学生に向けられているので、就活時にどのような観点で企業選びをすべきかも紹介されています。ブラック企業についても言及されているので、就活時に役立てられる情報がたくさん本書には詰まっています。

 

大学生の方は、本書をできれば大学1年生のときに読んでおいた方が良いです。

早めに読んでおいた方が、就活のための戦略が組み立てられるのではないかと思います。

僕は読了後、大学1年生のときに出会いたかったと思いました。

 

本書は一度単行本で売り出していたようですが、

高額な単行本では一番メッセージを伝えたい若者に届かない」という著者の思いがあって、文庫本になったそうです。

500円(税抜き)という値段で資本主義社会を生き抜くための武器が手に入るのだとしたら、とてもお得だと思います。

 

とても良心的な価格ですので、手元にずっと置いておきたいなと思う人は購入してみてはいかがでしょうか。

 

 

以下は単行本版です☟

僕は君たちに武器を配りたい

僕は君たちに武器を配りたい

 

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました!