にかどくです。
今回は『夢をかなえるゾウ2 ガネーシャと貧乏神』を読了したので、こちらの感想を書いていきます。
著者紹介
本作の著者は水野敬也さんです。
詳細はこちらの記事の『著者紹介』をご覧ください。
概要
万年売れないお笑い芸人、西野勤太郎のもとにガネーシャが降臨!
「ワシとコンビ組もうや」。
しかも居候が貧乏神の金無幸子……て何それ?
今作のテーマは「お金」と「才能」。
夢に向かって挑戦しても才能がなかったら生活はどうなる?
そもそも夢って必要なもの?
笑って泣けてタメになる自己改革小説、第二弾!
(2020年/文響社/裏表紙より)
登場人物
本作の登場人物を自分なりにまとめてみました。
・西野勤太郎(にしの きんたろう)
34歳のお笑い芸人。大学卒業後は新卒で中堅メーカーの営業職に就職したが、心の変化が起きて会社を辞め、ピン芸人になる。努力をしてきたものの、なかなか芽が出ず後輩にどんどん追い抜かれ、お笑いを辞めようかと悩んでいる中、ガネーシャと出会う。
人間の身体とゾウの頭、4本の腕を持ったインドの大衆神。
笑いを愛しており、神様界で「笑いの神」を決めるため人間界で開催される『ゴッド・オブ・コント』に西野と「ガネちゃん勤ちゃん」というコンビ名で出場する。
あんみつが大好物。
・金無幸子(かねなし さちこ)
西野と同棲している貧乏神。貧乏になるような行動を西野がすると喜び、金持ちになるような行動を取ると機嫌が悪くなる。
・釈迦
仏教の開祖で、本名はゴータマ・シッダルタ。
ガネーシャからは相方と認められるくらい仲が良い。
ガネーシャと同様、「笑いの神」になるべく「シャカリキーズ」というコンビを人間と組んで『ゴッド・オブ・コント』に参加する。
・ガツン松田
西野の後輩人気芸人。死神と「デスマイル」というコンビ名で『ゴッド・オブ・コント』に参加するが死神から精力を奪われているため、死が近付いている。
・死神
地位の高くない神で、名前を轟かせるために『ゴッド・オブ・コント』にガツン松田とコンビを組んで参加する。
感想
今回は「お金」と「才能」に焦点を当てた作品で、どういう人が貧乏に陥りやすいのか、才能を磨くためにはどのようなことを心がけていれば良いのかを発見させてくれるものでした。
その中でも妙に納得したのは、貧乏のタイプです。
貧乏神である金無幸子曰く、貧乏になりやすい人は3つのタイプに分類できるらしいです。
その3つのタイプが、①ドリーム貧乏、②ガネーシャ貧乏、③お駄賃貧乏、です。
①のドリーム貧乏は、「大きな夢を持っているもののその夢に囚われるばかりにお客さんのことが全く見えていない人」のことを指しています。要するにお客さんの望むものが全く見えていないまま、自己を貫き続ける人です。
②のガネーシャ貧乏は、「お金があればあればすぐに使ってしまうし、大変そうなことがあるとすぐに回避してしまう人」のことを指しています。要するに楽なことしかしない人のことです。
(本作のガネーシャはお金があったらすぐに使ってしまうし、面倒なことからは回避しているのでタイプ名にされてしまっているようです。)
そして③のお駄賃貧乏は「お金を嫌な作業をすると貰えるものだと捉えている人」のことを指しています。要するに貰えるお金の範疇でいかに楽して仕事をするかと考えているような人のことです。
金無幸子がもし僕のもとににいたとしたら、迷わず②と③に分類されているでしょう。
お金はすぐに使わないものの、仕事で大変そうなことがあると回避しようとする傾向がありますし、貰った給料の範囲内または最低限の範囲で仕事をしていれば良いだろうという気になったことだってありました。
しかし今になって思えば、お金が増えないのも当然の話です。
給料以上の働きをしていないわけですから。
こういうスタンスで働き続けてもお金を増やすことはできません。
もっと言えば、仕事を嫌な作業だと思っていたら尚更お金は増えません。
では、どうすれば良いか……。
金無幸子はこの問題に答えを提示しています。
それは、「お金は『楽しい』ことをすると貰えるもの」というふうに捉えることです。
実を言うと、僕もなるべく『楽しい』と思えるように努力しています。
というのも、仕事仲間に喜ばれるような働きをしようというスタンスで日々仕事と向き合っています。
忙しくて人手が足りなそうならば、自ら進んでサポートに入る。
誰もが面倒だと感じる作業を少しずつ挑戦してみる。
こういうほんの小さなことから始めてます。
喜ばれているかどうかはわかりませんが、でも少しでも役に立てていれば良いと思っています。
ただ、この捉え方はブラック企業が好きそうなものですから、押し付けるのはダメです。
お客様に喜ばれるならサービス残業も当たり前、という風になりそうですから。
大事なのは「自分から『楽しい』と思えること」だと思います。
辛い状況の中で「楽しい」と思えることを見つけられれば、きっと仕事へのスタンスが変わると信じています。
本作も新しいことを発見してくれる良書でした!
最後に
今回は水野敬也さんの『夢をかなえるゾウ2 ガネーシャと貧乏神』の感想を書いていきましたが、いかがだったでしょうか。
前作の『夢をかなえるゾウ1』と内容が被っているところはありますが、逆を言えばそれだけ大切なことだと言うことができます。
自分を変えるために大切なことは本を読んで満足することではありません。
積極的に行動していくことです。
このことは忘れずに生きていきたいと思います。
以上、水野敬也さんの『夢をかなえるゾウ2 ガネーシャと貧乏神』の感想記事でした。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
前作の『夢をかなえるゾウ1』はコチラです☟
前作の『夢をかなえるゾウ1』の感想記事はコチラです☟
次作の『夢をかなえるゾウ3』の感想記事はコチラです☟
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